導入
スコットランドの中心的な商業都市、グラスゴーから北上して流れるクライド川沿いに位置するのがオーヘントッシャン蒸溜所です。車で30分程度の距離で非常にアクセスが良く、毎年多くの観光客が訪れています。
蒸溜所は1823年に設立され、1994年に現在のビーム・サントリー社が所有するようになりましたが、スコットランドのローランド・ウイスキーの伝統である「3回蒸溜」の製法を今もなお続けています。
ライトなピーテッド麦芽を使用し、3回蒸溜することで、非常にライトでクリーンな酒質が特徴的です。また、長期熟成にも適しており、シングルモルトウイスキーとしては飲みやすく、すっきりとした味わいが特徴です。
オーヘントッシャン蒸留所
オーヘントッシャン蒸溜所は、スコットランド随一の大都市グラスゴーから北西16キロほどのクライド湾を見下ろす斜面上に立地しています。
大都市に近い立地から、都会的なスタイリッシュなシングルモルトとして知られています。ローランド地方は気候が穏やかなこともあるのか、ライトなウイスキーが多く、この地域を代表するシングルモルトであるオーヘントッシャンも軽やかでライトな味わいが特徴です。
その味わいの特徴と立地条件から、都会的でカジュアルなシングルモルトとしてスタイリッシュに愉しまれています。
「オーヘントッシャン」とは、ゲール語で「野原の片隅」の意味です。
歴史
1820年ごろにアイルランド移民が建設したと言われていますが、はっきりしたことはわかっていません。この蒸溜所はグラスゴーの歴史と共に歩んできましたが、第2次世界大戦中には空爆で破壊されてしまいました。
しかしながら、このような歴史を乗り越えながらも、ローランドモルトの伝統である3回蒸溜を守りながら、現在ではローランドを代表する蒸溜所として、確固たる存在感を保っています。
製法
オーヘントッシャンは、極めて爽やかな香りと軽やかなボディが特徴です。ピート香の軽い麦芽を厳選し、発酵は昔ながらの木桶発酵槽で行います。
そして最大の特徴は、ローランドの伝統である3回蒸溜を行っていることです。通常のモルトウイスキーの蒸溜は2回ですが、3回の蒸溜を行うことで、蒸溜されるアルコール度数は高くなり、純粋アルコールに近づいていきます。この製法により、オーヘントッシャンは軽やかで都会的なすっきりとした味わいに仕上がります。
商品紹介
オーヘントッシャン 12年
幾重にも立ちのぼる繊細な香りが特徴です。スムーズな飲み口にはアーモンドやキャラメルのような甘さが広がり、シトラスの甘酸っぱさが漂います。さらに、ドライな感覚の余韻も楽しむことができます。
色: 金色
香り: クリームブリュレ、シトラス、ナッツ、若葉
味: スムースで濃いオレンジやライムの甘さ
後味: ジンジャーやナッツのような余韻